藤井聡太四段の活躍に思う事
前人未到の29連勝を成し遂げた、藤井聡太四段が連日、メディアに登場しています。
一見するとシャイな少年、しかし対戦となれば大人顔負けの腕前を見せ、それでいて謙虚なのですから頭が下がります。
藤井四段が幼少期に遊んでいた、パズルのおもちゃはすぐに売り切れ、今は予約待ちですし、将棋連盟から発売された、扇子やクリアーファイルも即完売でした。
扇子に至っては、オークションで10倍以上で売りに出されています。
また、対局中の食事、勝負飯も注目されています。
同じ物を食べようとお店に足を運ぶ人が増え、連日完売だと、店主がうれしい悲鳴を上げていました。
ネット上では、今日は何を注文するか予想したり、注文したメニューが対局にどんな効果があるか議論されたりしています。
意外な所では、藤井四段の対局予想や解説に、ヒフミンの愛称で親しまれている、加藤一二三さんが引っ張りだこになっていることです。
加藤さん曰く、「プロ技士は引退しても、テレビにたくさん出演しているので生活の心配いりません。」とのこと。
藤井四段の偉業をきっかけに、将棋界そのものが注目されることによって、まだまだ他にも人気者が登場するかもしれません。
それも楽しみです。
また現在は、CMオファーも殺到しているとか。
当然です、良いイメージしかかないですからね。
対局中の飲食に関わる食品メーカーは、特に興味津々の様です。
その上、大手芸能プロダクションも関心を示していると言うのです。
しかし、そこはさすが日本将棋連盟。
今は将棋に集中させたい、とオファーを断っています。
多くの場面で彼の活躍を見たい、でもその一方で、今のまま将棋に邁進して欲しい、と言うのが応援する者の心情です。
将棋連盟も、今この勢いに乗ってしまえば、将棋界そのものが、もっと大きな経済効果を得られたかもしれません。
でも、まだ14歳の少年のプロ技士としての未来を
考えて対応したのだと思うと、何だかホッとしました。
彼の恩恵にあやかりたい人や企業は、数多いことでしょう。
彼による経済効果も計り知れないに違いありません。
しかし、藤井四段のプロ技士人生はまだ始まったばかりです。
どうか、彼が彼の納得のいくような将棋生活が送れますように、と願わずにはいられません。
と同時に、プロ技士としてはもちろん、1人の男としての成長も楽しみです。